概要
SY工法は、拡底部径を軸部径の2倍以上拡大掘削(拡底部面積最大4.84倍)することにより大きな支持力を得ることが出来る新しい場所打ちコンクリート拡底杭工法です。全旋回式掘削機と反力装置によって拡底部掘削が可能。
特長
- 全周掘削機とクローラクレーンの組み合わせのみでアースドリル拡底工法が可能。
- 地中障害物の撤去とアースドリル拡底杭の築造をワン(ONE)工程で行える。
- 従来のアースドリル機を必要としないので、狭小な現場にも対応。
- 使用するクローラクレーンにより作業半径を大小任意に設定することが可能。
- 短尺ケリーバーを使用すれば高さ制限、高低差のある現場や狭小な現場に対応。
- 最大掘削深度62m程度。 ※日本車輌製造、日立住友のケリーバー規格による。
- 回転トルクを6t、8t、10t、12tで調整できるのでケリーバーバケットの破損を回避。
- 全周掘削機RTシリーズのユニットと油圧ホースを使用する事により、パワージャッキ、スイングジャッキでの施工が可能。
コスト削減
- 従来のアースドリル機との入替作業を必要としないので、輸送コストを削減し工期も短縮。
- 地中障害物撤去後、そのまま新設拡底杭を築造すれば、埋戻し材(流動化材)を必要としない。
高品質
- 従来のアースドリル機と異なり、4本のアームでケーシング上端に固定する為、掘削時の振動による杭芯ずれを最小限に抑えられる。
- 底浚いバケットや拡底バケットで、確実なスライム処理を実現。
安全性
- 従来のアースドリル機を必要としないので、ダンプ、生コン車、バックフォーなどとの入替作業が容易になり、作業導線を確保しやすくなる。
- 狭小な現場での挟まれ事故の防止になる。
施工手順
RTL-120 主要諸元
名称 | 日本車輌製 RTL-120 |
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対応ケーシング径(mm) | φ1000、1100、1200、1300、1500、1600、1800、2000、2300、2500 |
制限トルク | 6t / 8t / 10t / 12t |
許容回転数 | 9.5min-1 |
許容油量 | 250L / min |
許容圧力 | 30MPa |
整備質量 | 2.5t/本体、3.8t/ケリーバ(L=12m)、スタンド/0.9t |
使用するクローラクレーンの必要能力 | 75t以上 |