全旋回オペレーターになって見えた新しい景色。
できることが増えるたびに、先輩たちのすごさを実感する。
さらに上を目指すために、丁寧に経験を積んでいきたい。
- 一つひとつの経験を、自信と成長につなげる
手元工の頃は「お前、大丈夫か?」と先輩からよく心配されるタイプでした。そのせいもあって、認めてもらいたいという気持ちが強く、現場では良い動きができるよう常に集中していました。動きを褒められることで、自信がついていきましたね。オペレーターになってからは、手元工の後輩と一緒に仕事をしています。
指示を出して作業してもらう側になり、分かりやすい指示の出し方や伝え方、安全面の配慮など、さまざまなことを考えるようになりました。同じ杭工事でも、オペレーターになってからは現場の見え方がまるで違います。これからさらに経験を重ね、先輩たちのように広い視野をもてる技術者になりたいと思っています。
杭工事が終わり、クレーンを解体するときが一番好きな瞬間です。ケガや事故がなく、無事にひとつの現場をやり遂げたことを実感するのが解体のときで、心から「良かった」と安心します。特に出張のときは施工終了後に元請会社さんとの打ち上げがあることもあり、それも楽しいですね。一つひとつの現場で達成感を得られるので、次の現場に向けての意欲が高まります。
私が目指しているのは、施工管理のポジションです。管理を担当する先輩が、現場で元請企業の方とやりとりしている様子や、安全で質の高い施工を取りまとめる姿に憧れています。技術的な知識はもちろんですが、広い視野が求められる仕事。今は「すごいな」と感じるばかりですが、いつか自分も施工管理として活躍できるように、しっかりと経験を積んでいきたいと思っています。
仕事中にケガをしないこと。それがこの仕事を始めて以来、常に心がけていることです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、私たちの仕事で扱うものはすべて重量物。ほんの少し触れただけでも骨折などの大ケガにつながり、また高い場所では気の緩みが事故を招くこともあります。どんなに慣れた作業でも集中力を切らさず、仕事に取り組んでいます。
実るほどに穂が垂れ下がる稲の様子を人間に見立て、人格者ほど謙虚であるということをたとえた句
努力は必ず、いつか実を結ぶときがくる。
高校時代の国語の先生が教えてくれた言葉です。「歳をとって立場が上になっていっても、謙虚でいられる人間になりなさい」と話してくれました。そのときのことがとても印象に残っていたのですが、仕事を始めてから、その言葉の意味が良く理解できるようになりました。また上司や先輩方がこの言葉をごく普通に実践されていることにも気づき、自分もそうなりたいと感じます。私自身が“実った”といえるようになるまでは、まだまだ時間がかかりますが、いつまでも初心を忘れることなく、謙虚な人間でありたいと思っています。